少し前に「アイディア」というテーマでパネルディスカッションに登壇させていただきました。
その中でもいくつかのトピックがあったんですが「どうやってアイディアを考えているのか」という内容について、補足もしながら話した内容を書いていきます。
ちなみにここでは、僕は起業家として事業に関するアイディアという観点で話をしています。
まず、誰にとっても同様に”良い”アイディアというものはありません。
そこを整理する上で、まずは3つの軸で自分を見つめる必要があります。
1つめはそのアイディアでいつまでに何を得たいのかです。
それにより、月収100万を得たいのか、年商数億円を目指すのか、ユニコーン企業を目指すのかで考えるべきアイディアは全く異なります。
目標としておく項目は売上に限らず、例えばメルチャリさんはそこでの収益というよりもメルカリ経済圏の構成や認知度の向上を主目的としていると考えています。
例えば1年で市場を独占して利益が5,000万円/年となったら個人としては大成功の部類だと思いますが、これがリクルートさんでの新規事業であればたぶん撤退します。
つまり、目指す場所に応じて”良い”アイディアか否かは全く異なるんです。
2つめはやりたいことをやるのか勝ちにいくのかです。
起業家には2つのパターンがあって、自分の夢や理想を実現したい人と、とにかく事業を大きくしたい人。
こちらは完全なトレードオフではありませんが、後者は要するにトレンドや勝ちパターンにのっかるということです。
例えば◯◯県の◯◯産業を変えたいという事業はグローバルなものにはなりにくいですが、そこに価値がないかといえば当然そんなことはないです。
3つめは自分が得意なことはなにかです。
技術が強みなのにメディア事業をやってもあまり活かせないですし、営業が強みなのにC向けのアプリをやっても能力を活かせません。
もちろん、やりたいことを優先すべきですが勝ちやすさという点では重要です。
上記3つの軸についてしっかり考えることによって、はじめて”良い”アイディアを考えることができるようになります。
次は具体的にどのようにアイディアを考えていくべきについてなんですが、この時点でそこそこ長くなってしまっているので続きはまた次回。