Vol. 45:ブログの名前を変え、FBページを作りました

今まで僕は「起業・独立のリアル」というブログにて約900件投稿してきました。
これを通じて思考の整理だけでなく多くの方を採用することができましたし、ぶっちゃけ資金調達もこれのおかげで上手くいった部分もあると思っています。

そしてその後、バイアウトを行ったことを契機にこちらの「バイアウト後のリアル」という名前のブログを新たに立ち上げ、感じたことや考えたことを書き連ねてきたわけです。
そして少し前に創業した会社を離れ、今は新しいことをやっていこうと動いているので、ブログの名前を「バイアウト→連続起業のリアル」と少し変えFacebookグループも作ってみました。

特に最初のブログでは毎日書くと決めていたこともあり、ただのメモでしかない記事も散見されたのですが、これからはもう少し力を入れて書いていくつもり。
内容としては今までと同じく日々感じたことや考えたことを中心に、もうちょっと人様のお役に立つ内容を意識しながら書いていこうと思ってるので、改めてよろしくお願いします。

Vol. 44:仕事への集中力を上げるためのバイオハックについて

この前某友人に「バイオハック」という考え方について教えてもらいました。
その方はいわゆる学者さんでめちゃ頭もいいし研究熱心という方なんですが、要するに必要な栄養素をサプリ等で摂ることによって心身のコンディションを改善していこうという考えです。
ちなみに遺伝子をいじるとかのさらに踏み込んだものもあるみたいですがここでは特に触れません。

ちなみに僕はそういったものにもともと否定的でした。
なぜなら、自然に逆らわない生き方が人体にとっていいと思ってましたし、健康に関する通説は簡単に覆ると感じていたからです。
しかしサプリを否定するのは人間の寿命をここまで引き上げた西洋医学を否定することでもあるし、そもそもレーシックもやってめちゃ良かったんだから前向きに検討すべきだと考え直しました。

加えて、普段からより高度な集中状態に自分を持っていくために色々とルールを決めたり方法論を学んだりもしているんですが、身体の外側だけでなく内側にも改善の余地はあるなと。
もちろん、良質な運動や睡眠、食事が重要であることは間違いなくて、あくまでその補助として考えています。

その方に教えてもらったり自分で調べたりもした結果、今のところ以下の成分をサプリで摂る予定です。
ちなみに選定の基準は持久力強化、集中力向上、筋肉増強、疲れ目の回避、アンチエイジング、過剰摂取が問題になりにくい、という点です。
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・プロテイン
・マルチビタミン
・オメガ3
・カルノシン
・ルテイン
・ビルベリー
・テアニン
・アルギニン
・シトルリン
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こうやって成分名だけ並べるとヤバそうな香りがぷんぷんしてきますが、簡単にそれぞれについて書いてリンクも貼っておきます。
ちなみに、これらのサプリメントを購入する際、含有成分も見て主要な栄養素以外が多く含まれるものは避けました。
なぜなら、それぞれが合わさることによって過剰摂取状態に陥るリスクがあるからです。

プロテイン

3大栄養素のひとつ、タンパク質です。
一時期は140g/日摂ろうとしてたので、これがなきゃ正直厳しい。
牛乳or豆乳で割って、青汁の粉末も加えて飲んでます。

マルチビタミン

そのまんま、いろんなビタミンが入ってるものです。
厳密な比較はしてないですが、プロテインを買ってるサイトで購入

オメガ3

上記2つを買う際、送料を無料にするために帳尻合わせで購入
ただ、サプリでの経口摂取の効果が疑わしいらしく、普段から魚を食べることを意識してれば特にいらないかなーと。

カルノシン

上でも挙げた某友人によると、疲労対策には抗酸化物質を摂ることが重要であり、検証実験の結果イミダペプチドが最も有効であると。
そしてカルノシンってのはイミダペプチドの一種であるそうです。

ルテイン & ビルベリー

いわゆる目にいい成分。
ビルベリーってのはブルーベリーよりさらに豊富な栄養素が含まれているものらしいです。

テアニン

お茶に含まれる成分で、カフェインとのシナジーでリラックス効果と集中力を高めてくれるとのこと。

アルギニン & シトルリン

アルギニンは上記のテアニンとカフェインとの相乗効果によって疲労回復レベルを高めてくれるとのことだったので。
ちなみにカフェイン:テアニン:アルギニンが1:2:2だと理想的らしいですが、そこらへんは厳密にはやらないつもり。
シトルリンはアルギニンに転換されるアミノ酸の一種で、アルギニンと同時に摂ることにより効果が増すとのことでした。

まとめ

僕はあまり研究者気質ではないですし、友人の調査を信用しているのでざっくりと調べて良さそうなものを見繕ってみただけですが、ひとまずしばらくは続けてみるつもり。
テアニン以下はまだ手元に届いていないんですが、他のものを飲んでいてプラシーボもあるだろうけど身体の状態が改善されている感覚があるので今後が楽しみ。

僕くらいの年代は約半数が100歳まで生きると試算されているらしいですが、できるだけ健康寿命を伸ばして人生をしゃぶりつくしたい。

Vol. 43:”良い”事業アイディアのつくりかた 〜前編〜

少し前に「アイディア」というテーマでパネルディスカッションに登壇させていただきました。
その中でもいくつかのトピックがあったんですが「どうやってアイディアを考えているのか」という内容について、補足もしながら話した内容を書いていきます。
ちなみにここでは、僕は起業家として事業に関するアイディアという観点で話をしています。

まず、誰にとっても同様に”良い”アイディアというものはありません。
そこを整理する上で、まずは3つの軸で自分を見つめる必要があります。

1つめはそのアイディアでいつまでに何を得たいのかです。
それにより、月収100万を得たいのか、年商数億円を目指すのか、ユニコーン企業を目指すのかで考えるべきアイディアは全く異なります。
目標としておく項目は売上に限らず、例えばメルチャリさんはそこでの収益というよりもメルカリ経済圏の構成や認知度の向上を主目的としていると考えています。
例えば1年で市場を独占して利益が5,000万円/年となったら個人としては大成功の部類だと思いますが、これがリクルートさんでの新規事業であればたぶん撤退します。
つまり、目指す場所に応じて”良い”アイディアか否かは全く異なるんです。

2つめはやりたいことをやるのか勝ちにいくのかです。
起業家には2つのパターンがあって、自分の夢や理想を実現したい人と、とにかく事業を大きくしたい人。
こちらは完全なトレードオフではありませんが、後者は要するにトレンドや勝ちパターンにのっかるということです。
例えば◯◯県の◯◯産業を変えたいという事業はグローバルなものにはなりにくいですが、そこに価値がないかといえば当然そんなことはないです。

3つめは自分が得意なことはなにかです。
技術が強みなのにメディア事業をやってもあまり活かせないですし、営業が強みなのにC向けのアプリをやっても能力を活かせません。
もちろん、やりたいことを優先すべきですが勝ちやすさという点では重要です。

上記3つの軸についてしっかり考えることによって、はじめて”良い”アイディアを考えることができるようになります。
次は具体的にどのようにアイディアを考えていくべきについてなんですが、この時点でそこそこ長くなってしまっているので続きはまた次回。

Vol. 42:地方でのスタートアップ起業が不利な理由3つ

以前から書いているように、東京から福岡に本格的に移住して1ヶ月半ほどが過ぎました。
福岡は他地方と比較して恵まれている方だとは思うんですが、いろんな方とお話する中でやっぱり東京以外でのスタートアップは難しいよなーと感じたのでその理由を3つあげてみます。

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1. “先輩”が少ない
スタートアップ経営の情報ってブラックボックス化しやすいんですよね。
なぜなら、資金調達とかは秘密保持契約でがっつり縛られちゃいますし、特にネガティブな情報は表に出てきづらい。
じゃあどうやって情報を集めるかというと人に直接聞くしかありません。
僕自身も、いざバイアウト交渉に臨むというタイミングで公の情報があまりにもなかったので、バイアウト経験者の方に相談させていただいてました。

ただ、現在スタートアップ経営者はほぼ東京にいるというのが現状なので、地方だと気軽に相談できる先輩、もしくは仲間が少ないです。
そのため、情報のキャッチアップが難しく、経営の難易度が上がります。

2. 投資家が少ない
こちらも1と似たような問題なのですが、東京にほとんどの投資家が集まっている以上、その方たちと話すためには東京に行かなくてはいけません。
しかし、特にシード期のベンチャーにおいては移動時間の長さや交通費は大きな障害となります。
資金調達というのは1社と話せば良いというものではなく、複数社の方と何度も話をすることで完了するケースがほとんどです。
そのため、東京以外で資金調達を行うことはハードルが高く、これも地方発スタートアップを運営するうえで障壁となります。
少し話は逸れますが、だからこそ地方スタートアップを活性化させるというF VenturesさんやDOGANさんの活動は意義深いものだなと感じます。

3. クライアントが少ない
これが一番大きな問題だと思いますが、営業での販売や事業提携をする対象が、地方よりも東京の方が圧倒的に多いんですよね。
2016年のデータだと東京の企業数はは全国360万のうち42万と10%強ですが、大企業に限ると1.1万の企業のうち4,500と40%を占めます。

また、こちらのデータだと新製品を導入しやすいであろうIT系の企業に限ると6割強の企業が関東に位置しています。
これはIT系企業に勤めるリテラシーの高い方も東京に集中しているということを意味するので、やはり東京の方がビジネスはやりやすいです。
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地方での勝ち筋として、東京からのタイムマシン経営はうまくいくんじゃないかと感じています。
海外から、もしくは海外への、というタイムマシン経営は年々難しくなっていますが、オフラインでのビジネスが必要になるものをいち早く東京から持ってくるってのはユーザー属性も近いのでやりやすいと思うので。
ただ、それがスタートアップという大きな市場を狙っていく仕組みにおいても機能するかは疑問です。
将来的に、都市圏でのそれにバイアウトするという目標であれば成り立つと思うんですが、それだとどうしても小粒になっちゃうんですよね。

僕自身も福岡に移住してきていますし、単純な起業ということであれば地方にも大いに芽はあると感じています。
しかし、スタートアップというものを本気でやりたいのであれば東京に行くべきというのはかなりの確度で正解だと思っています。