Vol. 45:ブログの名前を変え、FBページを作りました

今まで僕は「起業・独立のリアル」というブログにて約900件投稿してきました。
これを通じて思考の整理だけでなく多くの方を採用することができましたし、ぶっちゃけ資金調達もこれのおかげで上手くいった部分もあると思っています。

そしてその後、バイアウトを行ったことを契機にこちらの「バイアウト後のリアル」という名前のブログを新たに立ち上げ、感じたことや考えたことを書き連ねてきたわけです。
そして少し前に創業した会社を離れ、今は新しいことをやっていこうと動いているので、ブログの名前を「バイアウト→連続起業のリアル」と少し変えFacebookグループも作ってみました。

特に最初のブログでは毎日書くと決めていたこともあり、ただのメモでしかない記事も散見されたのですが、これからはもう少し力を入れて書いていくつもり。
内容としては今までと同じく日々感じたことや考えたことを中心に、もうちょっと人様のお役に立つ内容を意識しながら書いていこうと思ってるので、改めてよろしくお願いします。

Vol. 44:仕事への集中力を上げるためのバイオハックについて

この前某友人に「バイオハック」という考え方について教えてもらいました。
その方はいわゆる学者さんでめちゃ頭もいいし研究熱心という方なんですが、要するに必要な栄養素をサプリ等で摂ることによって心身のコンディションを改善していこうという考えです。
ちなみに遺伝子をいじるとかのさらに踏み込んだものもあるみたいですがここでは特に触れません。

ちなみに僕はそういったものにもともと否定的でした。
なぜなら、自然に逆らわない生き方が人体にとっていいと思ってましたし、健康に関する通説は簡単に覆ると感じていたからです。
しかしサプリを否定するのは人間の寿命をここまで引き上げた西洋医学を否定することでもあるし、そもそもレーシックもやってめちゃ良かったんだから前向きに検討すべきだと考え直しました。

加えて、普段からより高度な集中状態に自分を持っていくために色々とルールを決めたり方法論を学んだりもしているんですが、身体の外側だけでなく内側にも改善の余地はあるなと。
もちろん、良質な運動や睡眠、食事が重要であることは間違いなくて、あくまでその補助として考えています。

その方に教えてもらったり自分で調べたりもした結果、今のところ以下の成分をサプリで摂る予定です。
ちなみに選定の基準は持久力強化、集中力向上、筋肉増強、疲れ目の回避、アンチエイジング、過剰摂取が問題になりにくい、という点です。
ーーーーー
・プロテイン
・マルチビタミン
・オメガ3
・カルノシン
・ルテイン
・ビルベリー
・テアニン
・アルギニン
・シトルリン
ーーーーー
こうやって成分名だけ並べるとヤバそうな香りがぷんぷんしてきますが、簡単にそれぞれについて書いてリンクも貼っておきます。
ちなみに、これらのサプリメントを購入する際、含有成分も見て主要な栄養素以外が多く含まれるものは避けました。
なぜなら、それぞれが合わさることによって過剰摂取状態に陥るリスクがあるからです。

プロテイン

3大栄養素のひとつ、タンパク質です。
一時期は140g/日摂ろうとしてたので、これがなきゃ正直厳しい。
牛乳or豆乳で割って、青汁の粉末も加えて飲んでます。

マルチビタミン

そのまんま、いろんなビタミンが入ってるものです。
厳密な比較はしてないですが、プロテインを買ってるサイトで購入

オメガ3

上記2つを買う際、送料を無料にするために帳尻合わせで購入
ただ、サプリでの経口摂取の効果が疑わしいらしく、普段から魚を食べることを意識してれば特にいらないかなーと。

カルノシン

上でも挙げた某友人によると、疲労対策には抗酸化物質を摂ることが重要であり、検証実験の結果イミダペプチドが最も有効であると。
そしてカルノシンってのはイミダペプチドの一種であるそうです。

ルテイン & ビルベリー

いわゆる目にいい成分。
ビルベリーってのはブルーベリーよりさらに豊富な栄養素が含まれているものらしいです。

テアニン

お茶に含まれる成分で、カフェインとのシナジーでリラックス効果と集中力を高めてくれるとのこと。

アルギニン & シトルリン

アルギニンは上記のテアニンとカフェインとの相乗効果によって疲労回復レベルを高めてくれるとのことだったので。
ちなみにカフェイン:テアニン:アルギニンが1:2:2だと理想的らしいですが、そこらへんは厳密にはやらないつもり。
シトルリンはアルギニンに転換されるアミノ酸の一種で、アルギニンと同時に摂ることにより効果が増すとのことでした。

まとめ

僕はあまり研究者気質ではないですし、友人の調査を信用しているのでざっくりと調べて良さそうなものを見繕ってみただけですが、ひとまずしばらくは続けてみるつもり。
テアニン以下はまだ手元に届いていないんですが、他のものを飲んでいてプラシーボもあるだろうけど身体の状態が改善されている感覚があるので今後が楽しみ。

僕くらいの年代は約半数が100歳まで生きると試算されているらしいですが、できるだけ健康寿命を伸ばして人生をしゃぶりつくしたい。

Vol. 43:”良い”事業アイディアのつくりかた 〜前編〜

少し前に「アイディア」というテーマでパネルディスカッションに登壇させていただきました。
その中でもいくつかのトピックがあったんですが「どうやってアイディアを考えているのか」という内容について、補足もしながら話した内容を書いていきます。
ちなみにここでは、僕は起業家として事業に関するアイディアという観点で話をしています。

まず、誰にとっても同様に”良い”アイディアというものはありません。
そこを整理する上で、まずは3つの軸で自分を見つめる必要があります。

1つめはそのアイディアでいつまでに何を得たいのかです。
それにより、月収100万を得たいのか、年商数億円を目指すのか、ユニコーン企業を目指すのかで考えるべきアイディアは全く異なります。
目標としておく項目は売上に限らず、例えばメルチャリさんはそこでの収益というよりもメルカリ経済圏の構成や認知度の向上を主目的としていると考えています。
例えば1年で市場を独占して利益が5,000万円/年となったら個人としては大成功の部類だと思いますが、これがリクルートさんでの新規事業であればたぶん撤退します。
つまり、目指す場所に応じて”良い”アイディアか否かは全く異なるんです。

2つめはやりたいことをやるのか勝ちにいくのかです。
起業家には2つのパターンがあって、自分の夢や理想を実現したい人と、とにかく事業を大きくしたい人。
こちらは完全なトレードオフではありませんが、後者は要するにトレンドや勝ちパターンにのっかるということです。
例えば◯◯県の◯◯産業を変えたいという事業はグローバルなものにはなりにくいですが、そこに価値がないかといえば当然そんなことはないです。

3つめは自分が得意なことはなにかです。
技術が強みなのにメディア事業をやってもあまり活かせないですし、営業が強みなのにC向けのアプリをやっても能力を活かせません。
もちろん、やりたいことを優先すべきですが勝ちやすさという点では重要です。

上記3つの軸についてしっかり考えることによって、はじめて”良い”アイディアを考えることができるようになります。
次は具体的にどのようにアイディアを考えていくべきについてなんですが、この時点でそこそこ長くなってしまっているので続きはまた次回。

Vol. 42:地方でのスタートアップ起業が不利な理由3つ

以前から書いているように、東京から福岡に本格的に移住して1ヶ月半ほどが過ぎました。
福岡は他地方と比較して恵まれている方だとは思うんですが、いろんな方とお話する中でやっぱり東京以外でのスタートアップは難しいよなーと感じたのでその理由を3つあげてみます。

ーーーーー
1. “先輩”が少ない
スタートアップ経営の情報ってブラックボックス化しやすいんですよね。
なぜなら、資金調達とかは秘密保持契約でがっつり縛られちゃいますし、特にネガティブな情報は表に出てきづらい。
じゃあどうやって情報を集めるかというと人に直接聞くしかありません。
僕自身も、いざバイアウト交渉に臨むというタイミングで公の情報があまりにもなかったので、バイアウト経験者の方に相談させていただいてました。

ただ、現在スタートアップ経営者はほぼ東京にいるというのが現状なので、地方だと気軽に相談できる先輩、もしくは仲間が少ないです。
そのため、情報のキャッチアップが難しく、経営の難易度が上がります。

2. 投資家が少ない
こちらも1と似たような問題なのですが、東京にほとんどの投資家が集まっている以上、その方たちと話すためには東京に行かなくてはいけません。
しかし、特にシード期のベンチャーにおいては移動時間の長さや交通費は大きな障害となります。
資金調達というのは1社と話せば良いというものではなく、複数社の方と何度も話をすることで完了するケースがほとんどです。
そのため、東京以外で資金調達を行うことはハードルが高く、これも地方発スタートアップを運営するうえで障壁となります。
少し話は逸れますが、だからこそ地方スタートアップを活性化させるというF VenturesさんやDOGANさんの活動は意義深いものだなと感じます。

3. クライアントが少ない
これが一番大きな問題だと思いますが、営業での販売や事業提携をする対象が、地方よりも東京の方が圧倒的に多いんですよね。
2016年のデータだと東京の企業数はは全国360万のうち42万と10%強ですが、大企業に限ると1.1万の企業のうち4,500と40%を占めます。

また、こちらのデータだと新製品を導入しやすいであろうIT系の企業に限ると6割強の企業が関東に位置しています。
これはIT系企業に勤めるリテラシーの高い方も東京に集中しているということを意味するので、やはり東京の方がビジネスはやりやすいです。
ーーーーー

地方での勝ち筋として、東京からのタイムマシン経営はうまくいくんじゃないかと感じています。
海外から、もしくは海外への、というタイムマシン経営は年々難しくなっていますが、オフラインでのビジネスが必要になるものをいち早く東京から持ってくるってのはユーザー属性も近いのでやりやすいと思うので。
ただ、それがスタートアップという大きな市場を狙っていく仕組みにおいても機能するかは疑問です。
将来的に、都市圏でのそれにバイアウトするという目標であれば成り立つと思うんですが、それだとどうしても小粒になっちゃうんですよね。

僕自身も福岡に移住してきていますし、単純な起業ということであれば地方にも大いに芽はあると感じています。
しかし、スタートアップというものを本気でやりたいのであれば東京に行くべきというのはかなりの確度で正解だと思っています。

Vol. 41:スタートアップ起業家がメンタルを病みやすい6つの理由

少し前から起業家のメンタルヘルスに関して書かれた記事が散見されると思っていて、今日はそこについての話を。
ちなみに、以下のリンクあたりがそれで、これらによると起業家の3〜5割程度がメンタルになんらかの問題を抱えているそうです。
成功話の裏側は語られない ── 世間には知らされない起業家のメンタルヘルス事情
「起業家うつ」増加の実態、メンタルヘルスを損なう6つの事情

実際僕も2014年の夏あたりは結構大変な精神状況で、いやだいやだと思いながらメンタルクリニックに行ってみたりもしたので、そこらへんの経験も踏まえて書いてみます。
ーーーーー
1. ストレスや負荷がでかい
2. 構造的に事業が安定しない
3. 相談できる人が少ない
4. 理解してくれる人が少ない
5. 弱みを見せることが苦手な人が多い
6. 逃げ道が少ない
ーーーーー

1. ストレスや負荷がでかい

もちろん、どこかの会社に属して働くのは楽だ!と言いたいわけではないですが、やはりそこに存在するストレスはやや異なります。
毎月減っていく現金、組織のこじれ、事業将来についての不安。
さらに、多くの場合において(特にうまくいっていない時ほど)経営者のストレスや仕事量は多くなる傾向にあります。

2. 構造的に事業が安定しない

1と関連した項目ですが、スタートアップでは黒字を出さないことが基本です。
Amazonがその最たる例ですが、黒字を出す余裕があるのであれば将来への投資を行い事業拡大速度を上げることを求められるからです。
そうなると事業継続のために資金調達という不安定な選択肢に、企業の将来を委ねる状況に陥ってしまいがちです。

3. 相談できる人が少ない

しんどい時に社長が相談できる相手の選択肢は少ないです。
なぜなら、自分や自社を信じてくれているメンバーに、そこへの不安を漏らすことはよっぽどの信頼関係がないとできないからです。
また、投資家に相談することも難しいと思っていて、なぜならそこで新規・追加投資の芽が摘まれる可能性があるからです。

4. 理解してくれる人が少ない

スタートアップ社長が抱える悩みは少数派で、それを理解してくれる人はほぼいません。
例えば僕も冒頭で述べたようにメンタルクリニックに行きましたが、「資金調達とはなんなのか」について説明して面談時間は終わりました。
もちろん、同じ立場であるスタートアップ経営者であればその悩みを理解してくれる人は多いですが、基本的に彼らも忙しいので毎回頼るのは難しい。
とはいえ僕は彼らを頼ってそこに助けられてきたのでごめんなさいだけどとても感謝しています。

5. 弱みを見せることが苦手な人が多い

僕はオンラインでは真面目で固そうに見えるんじゃないかと思いますが、普段は明るくて冗談ばかり言うようなタイプです。
なので自分の暗い話をするってのがどうにも苦手でしたし、周りの経営者を見てても自分の弱いところを見せられないタイプが多い印象を持っています。
例えば僕は大学受験時の夏に父親が突然死しているんですが、その時も周りの人にはほとんど言えませんでした。
ただ、起業後のしんどい時に「あ、1人で抱えてたら死ぬわ」と思い人に相談できるようになったので、これは起業して起こった良い変化の1つだなーと思っています。

6. 逃げ道が少ない

僕はどこかの会社に勤めている友人が仕事でとても苦しんでいる場合、早めに辞めた方がいいという話をします。
冷たいかもしれませんが、会社はその人がいなくてもなんとか回るしその方の健康・人生のほうが大事だと思うからです。
ただ、その方が会社を経営している場合はなかなかそのアドバイスはしづらいです。
もちろん、その方の人生が大事だということに変わりはないのですが、代表者が辞めるインパクトはその会社にとって非常に大きいので。
とはいえ命よりも大事なものはないのでそこにこだわり続ける必要はないと思っていますが、その選択を取りづらい気持ちは痛いほどわかります。

まとめ

ちょっと長くなったので、そこからどのように立ち直ったかについてはまた改めて書くつもりですし、ここらへんを解決できるサービスを直近でやろうと思ってます。
あと、しんどい方はお気軽に頼ってもらって大丈夫なので遠慮なくご連絡をー!

Vol. 40:ベンチャー企業が契約書締結時に絶対に気をつけたい2つのこと

最初に書いておきますが、契約書締結時においてベストなのは弁護士の方にチェックしていただくことです。
なぜなら、契約書はとても大きな力を持つ故に、会社を一発で機能不全に陥らせることも可能だからです。

とはいえ、全ての契約書をそうやって対応するのは時間もお金もない、というのが法務機能を有さない多くの企業にとって正直なところ。
特に小さな企業であれば経営者が目を通しているというところが実情であると考えています。
そこで、本記事では契約書を経営者が確認する際に絶対に注意しておくべき2点について書いていきます。

1. 賠償について

注意すべきなのは、賠償が発生する対象と条件と範囲とその算出方法です。
例えば範囲についてですが、なんらかのミスがあった際、直接その事象と関係がなくとも、例えばブランド毀損という名目で莫大な賠償金を請求される可能性があります。
なので、賠償範囲についてはそのミスによって直接発生したものに限り、また、その算出方法についても相手方に一任することなく、合理的な、可能であれば双方の協議や第三者によって計算されるべきです。

2. 契約の破棄について

契約がなんらかの枷となってしまった場合、もしくは、理不尽な条項が含まれていると気づいた場合にはその契約の破棄を検討することがあると思います。
しかし、例えば契約破棄は相手方しか行えないという条項がさらっと含まれている場合もあります。
そのため、双方から契約の破棄ができるという条項を盛り込み、また、ビジネスモデルや主体がどちらかによるのですが○ヶ月前の通知で破棄できるという条項も各社の状況に合わせて盛り込むべきです。

他の条項について

書面での連絡がマスト、という条項も多く含まれますが、こちらは内容によっては電子メールでのやり取りでも可、という形にすれば業務の妨げになる可能性が下がります。
あとは、契約内容に関する業務を例えば別会社に投げる、もしくは他社サービスを活用して行う可能性がある場合、そういったことが可能なのかもチェックしておくべきです。
あと、「努力する」とか「最善を尽くしていない」みたいな主観的な表現も、それがなんらかの大きな行動に反映される可能性がある場合は削る、もしくは定量的なものに変更した方がいいです。

まとめ

繰り返しになりますが、最も良いのは弁護士の方にしっかり確認していただくことです。
ただ、それが難しいのが実際だと思うので、例えば1度弁護士の方に見ていただく。
そしてそこでチェック項目を理解してそれからは類する契約は自分でやる、みたいなのも良い手段だと考えています。

あと、上ではこの2つに気をつけろと書いていますが、当然他条項もチェックした方がよいです。
ただ、そこに多くの時間をかけられないのが実情だと思うので、ぜひこちらを頭に浮かべながら確認してみてください。

さらに加えて、契約書類ってのはこちらの言うことが全て通るってことはあんまりなくて、先方との妥協点の探り合いになる可能性が高いです。
その際には、どの点は譲れて、どの点は譲れないのかを明確にした上で交渉に望まないとただただ時間を費やすだけになってしまうので、しっかりとした基準を持って交渉にあたりましょー!

Vol. 39:社内マニュアルを随時作成するための一石二鳥な方法

社長が持っておいた方が良いスキルとして、テキストやスライドでの説明能力ってのがあるな、と。
毎回口頭で説明するのはコストが高いし、伝言ゲームによる齟齬発生や漏れも防げる。

それに関連して、社内にマニュアルが存在するメリットは複数あって、何度も同じ説明をせずに済みますし引き継ぎや工程の見直しが容易になります。
ただ、マニュアルを作るにも当然工数が発生するので、そんなものを作るリソースはない、という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
ただ、この方法を採ることにより、マニュアル資産が積み上がる以外のメリットも享受できます。

その方法とは「最初にやり方を説明した後に、被説明者にマニュアルを作ってもらう」ことです。
これにより、マニュアルができあがるだけでなく、説明者は被説明者が内容をきちんと理解できているかの確認もすることができます。
以前の会社では、業務に関連したマニュアルを100個以上作っていたので、例えば急な配置転換などがあったとしてもスムーズに進めることができていました。

ちなみに、「マニュアルに沿った業務」というとネガティブな印象を持つ方がいらっしゃるんですが、忌むべきは効率的でないマニュアルに沿ってしか仕事ができない状況です。
マニュアルが効率的でないなら変えればいいし、上記したように工程がマニュアルとして明文化されていた方がその改善は容易なので、マニュアルは作りまくった方が良いと思ってます。

Vol. 38:エクイティファイナンスによる調達を行うべきケースとは

以前も書きましたが、僕が持ってる懸念として「起業 = エクイティファイナンス(第三者割当増資による調達)実行」と考えてる人が最近多いよなというものがあります。
それ故に、それがもたらすメリットやデメリットについてあまり認識せずに進めてしまってるケースをわりと見ているので、ここではどういったケースでエクイティファイナンスを行うべきかという話を。
結論から言うと「会社をめちゃくちゃでかくするぞ!」という断固たる決意がないならばやらない方がいいです。

例えばあなたがサッカーを始めたいと思ったとします。
リフティングをまずやってみようかな、とか、草サッカーチームでも入ってみるか、とか、フットサルを試してみようかな、とか、そこには選択肢がたくさんあるわけです。
ですが、資金を外部から入れることによって、進むべき道は「ワールドカップを目指す」に固定されます。
なぜなら、投資家側は当然ビジネスなので、キャピタルゲインの最大化を目指しますし、スタートアップとは限られた時間の中で急速な成長を目指すための仕組みだからです。
ちなみに僕は某投資家の方に「時価総額1,000億円を目指さないのであれば投資はできない」と言われたことがあります。

そういった覚悟もないままに安易に調達してしまい、自分の人生で優先したいことと事業がずれたとしても、それでも走り続けなくてはなりません。
資本政策は不可逆だとよく言われますが、最も重要な意思決定は”そもそも外部から株式を用いた資金調達を行うか否か”です。

とはいえお金がないんです、みたいなのは筋が通らないと思っていて、想定していなかったイベントの結果として僕は起業後すぐにご出資をいただきましましたが、それに備えて社会人1年目でかなり切り詰めた生活を送り200万円程の貯金をしていました。
また、大学生の頃には15分/日くらいの作業で10万/月くらい稼げてたので、収益化はすぐに可能だとも思っていました。
俺がやったんだからみんなもやれ、という話ではなく、お金がないことは外部からの資金調達を行う理由にならない、ということです。
これを見て無理だー!と思う方は、正直スタートアップを始めてもうまくいかないと思いますし、そのミスマッチは誰も幸せにしない。

僕が創業期の資金調達について相談を受ける際はいつも「あなたが人生でやりたいことはなんですか?」という質問をします。
なぜなら、スタートアップは会社を急激に成長させるための劇薬であり、経営者その他を幸せにするための仕組みではないからです。

とはいえお金が必要だ、というケースはあると思うので、最初は政策金融公庫さんからの借入をお勧めします。
もちろん安易に考えるのはよくないですが、無担保無保証っていうほぼリスクのない状態で千万単位のお金が調達できるので、これをやらない手はない。
こういったお金を使いながら事業のPMFを進めていった方が、調達を行う際にも有利に交渉を進められますし、曖昧であった「起業」というものをより正確に認識できるので、人生のジレンマは発生しづらくなると思いますよー。

Vol.37:East Venturesは最高だ、という話をします

事業相談をちょこちょこいただく中で、「どこのVCがおすすめ or おすすめしないですか?」という質問をいただくことが多いです。
これってしょうがなくて、なぜかというと資金調達ってめっちゃブラックボックスですし、特にネガティブな話は表に出づらいんですよね。

で、僕はそれを聞かれる度に「East Venturesさん(以下EV社)が最高です」という話をしているので、主にお世話になった3名の方について書いておこうと思います。
念のため書いておくと、これはそういう依頼を受けたわけではもちろんなく、僕が勝手にやっていることなのであしからず。
ーーーーー
1. 太河さんがすごい。
2. 大柴さんがすごい。
3. 金子さんがすごい。
4. サポートがすごい。
ーーーーー

1. 太河さんがすごい。
後述するように僕はEV社の皆さんと近くで働いていた時間が長かったんですが、あれだけ実績を持ってらっしゃる方であるにも関わらず、スタートアップの振興のために今も大きな情熱を持って取り組んでいる姿を見て本当にかっこいいなと思ってます。
そして一見クールに見えるのですが和やかに接してくれる方で、話してくださる内容がめっちゃ面白い。

また、起業家のことを第一に考えてくれる方です。
ご出資をいただいた直後に「投資家のことを優先して考えすぎなくていい」と言われたことがあるんですが、ご出資者の立場でそれを言ってくれる方はなかなかいないよなー、と驚いたことを覚えています。
そもそも初回のご出資の時にも初めてお会いして30分くらいで決めていただき、ご出資後もなんらかの業務を強いてくることも全く無く、事業を進めるうえで非常に有難かったです。
2014年ごろにチームを解散した結果、人も、事業も、お金もない、という設立以来一番しんどかった時期に、「原口くんだから」と追加出資をしてくださったんですが、あれがなければ僕は間違いなくここにいないので本当に感謝しています。

2. 大柴さんがすごい
僕らが出資を受けた後にEV社にフェローとして入られたんですが、的確で客観的な意見をいただけてめちゃくちゃ助けられてました。
なんというかとても正直な方であると思っていて、言葉が信じられるんですよね。
僕の至らないところについても他意なく率直に伝えてくれるので、僕も素直に受け止めて改善していこうと思えてました。
アドバイスだけでなく、色々な方のご紹介もいただきとても有難かったです。

3. 金子さんがすごい
年が近いだけでなく、一時期同じ家で共同生活をしていたこともあり、一番フランクに相談させていただいてました。
例えばバイアウトの際にも何度も質問させてもらってとても助けられましたし、投資家としてどう思うのか、という点について色々と聞くことができ勉強になりました。

4. サポートがすごい
僕は厚かましくもこちらの恩恵を最も受けた男だと思うのですが、EV社は出資先用のコワーキングオフィスとシェアハウスを運営されており、長いことそちらを利用させていただいてました。
僕らがいた当時も、六本木駅間近のコワーキングオフィスにはメルカリさんをはじめたくさんの魅力的な企業が籍を置いており、さらにそこまで徒歩で通うことができる環境は仕事に集中する上でめちゃくちゃ有難かったです。
ちなみに、僕は運良く利用が可能でしたが、そうでないケースもあるかと思いますのでご留意ください。
ーーーーー

長々と書きましたが、それ以外にも当時は大学生インターンだった毛利さん、廣澤さんにも色々と助けられていました。
シードでのエクイティ調達を考えている企業の方は絶対に門を叩くべきだと思いますし、それ以外のフェーズであっても相談に行ってみる価値は大いにあると思いますので、資金調達にお悩みの方は連絡してみることをお勧めします!