Vol.29:スタートアップの資金調達時における時価総額はいかにして決まるのか

この前ちょっとご質問をいただいたので書いておきます。
結論から書くと、相場を土台にしつつ、最後は担当している方のノリと気分です。

スタートアップ企業における資金調達の多くはポテンシャルを評価しての時価総額となるので、結局そこをどう評価していくのかによって金額が大きく変わってきます。
資金調達合意直前の案件が、1人の動きによって結局倍の時価総額で着地したという話も聞いたことがあり、このエピソードからも時価総額というのがいかに不確実なものかが分かると思います。

さらに書いておくと、2012年くらいの時期はシード時の時価総額は3,000万円程度が一般的でしたが、現在は1億以上での資金調達が多くなっていると聞きます。
この約5年で起業家全体の能力が3倍以上になったとは考えづらいので、これらは企業価値の向上というよりも「そういう相場だから」だと言えます。

なぜ相場が変わってきているかについては、余剰資金がファンドに流れ込んでいるとか、各種スタートアップの成功事例が出ることで期待値が上がってきているとかの理由になりますが、今日はここで筆を置きます。

投稿者: 原口 悠哉

2012年に会社を設立。日本最大級の訪日旅行者向けWebサイト「Japan Info 」を運営。2016年にバイアウトを行いフジ・メディア・ホールディングスグループに参画。現在も引き続き経営を行う。 Facebook:https://www.facebook.com/haraguchi.yuuya

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